GEKKAN-WIEN ウィーン日誌

   平成元年創刊 現地オリジナル取材と編集でウィーンを伝える      現地情報紙「月刊ウィーン GEKKAN-WIEN 」の編集長が綴る

イケバナ・インターナショナル

 日本オーストリア修交140周年の記念展覧会「メイド・イン・ジャパン」を開催中の民族学博物館(王宮)でイケバナ・インターナショナル Iikebana International の作品展示会が開かれた。

イケバナ・インターナショナル・ウィーン支部エヴァ・ドゥングル Eva Dungl 支部長

博物館メインホール中央の大作品を制作したサチコ・シュミット Sachiko Schmid さん

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グルベローヴァのルチア

 オーストリア宮廷歌手エディタ・グルベローヴァ Edita Gruberova が久々にシュターツオーパーでドニゼッティ「ランメルモーアのルチア」を歌った。舞台登場と共にブラヴォーの歓声と拍手。第一幕第二場のアリア「あたりは沈黙に閉ざされ」の後も長い喝采が続いた。第三幕第二場の「狂乱の場」は、ウィーンのグルベローヴァでなければ聞けない圧巻であり、歌とぴったり息の合ったフルートとの絶妙の調べもシュターツオーパーならではである。観客も狂乱気味に興奮して喝采の嵐となったことは言うまでもない。公演は更に6月1日と5日にもある。チケットはどれもかなり前から完売だが、諦めずに一応チケットオフィスのオテロ社に問い合わせてみる手もある(tel.+43(0)699 10 400 600)。
 この前日(5月27日)グルベローヴァはウィーン市から功労栄誉金章を授与された。1947年ブラチスラヴァに生まれ、1970年シュターツオーパーに≪夜の女王≫でデビューを果し、1972年から専属歌手。その美声は≪スロヴァキアの夜鳴き鶯≫と称えられた。金賞を受け、ブルベローヴァは「今日ほど嬉しい日はない。私はオーストリア人であったし、現在もオーストリア人であり、これからもオーストリア人であり続ける」と語った。

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ヨーロッパ会議

 5月28日と29日に王宮で、オーストリア外務省主催による「1989年―冷戦から新しいヨーロッパへの歴史的変革」をテーマとする国際会議、ヨーロッパコングレス Europakongress を開催。

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府中童謡の会

 府中市と姉妹区を結んでいるウィーンのヘルナルス(17区)で、府中≪童謡の会≫がヘルナルスの≪クンターブント≫小学校 OVS Kunterbunt の生徒たちと合同演奏会を開いた。現在ウィーンでは祝祭週間の開催中だが、ウィーン市の23ある区でもそれぞれが祝祭週間を設けており、この日はヘルナルス(17区)祝祭週間のオープニングとなった

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アルベルティーナ

 アルベルティーナ美術館の最上階に新しい展示空間がオープンした。バトリナー・コレクションの「モデルネの名作」を展示している。

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桐生郁子と若葉の会の演奏会

 東京在住の桐生郁子 Ikuko Kiryu (二期会 メゾソプラノ)さんのお弟子さんたちでつくる≪若葉の会≫のメンバーが、ウィーン在住のピアニスト森尚子 Naoko Mori さんによる伴奏で、日本・オーストリア修交140年にちなみ、日本の歌とオーストリアの歌の演奏会を催した。

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140年目のドン・ジョヴァンニ

 ウィーンのシュターツオーパーは140年前の今日、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」でオープンした。今晩は「ドン・ジョヴァンニ」公演後、ホレンダー支配人、シュミット文化相、小澤音楽監督、出演者、指揮者と演奏者の他、関係者、裏方の人々も舞台に立って記念日を祝った。

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小澤征爾指揮「エフゲニー・オネーギン」

 今日のシュターツオーパーは小澤征爾 Seiji Ozawa 指揮でチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」。ドラマチックな展開に盛大な拍手とブラヴォーが湧き上がった。コンマスはフォルクハルト・シュトイデ Volkhard Steude
 タチヤーナ役イヴェリ、オネーギン役キーンリサイドは3月7日のプレミエ(ブログ記事参照)の時と同じだが、レンスキー役のラモン・ヴァルガスが、ヴィラゾンに代わりヴェルテルを歌うことになったため、今晩はルーマニア人テノールのマリウス・ブレンチウ Marius Brenciu がレンスキーを歌い、ハウスデビューとなった。5月23、26、29日はブレンチウが出演し、6月2、4日はヴァルガスが予定通りレンスキーを歌う。
 ブレンチウはレンスキー役で既にニュー・イスラエル・オペラ、ドイツ・オーパー・ベルリン、東京のオペラの森、バイエルン・シュターツオーパーに出演している。

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シュパールゲルの季節

 今のウィーンの旬の野菜といえばシュパールゲル Spargel (アスパラガス)。ホワイトが主流だが、グリーンも美味しい。月刊ウィーンに「ウィーン・ア・ラ・カルト」を連載中のエッセイスト、近藤常恭 Tsuneyasu Kondo さんはグリーン・アスパラを一口大に切り、醤油と味醂を振ってごま油で炒めた一品が好物とか。月刊ウィーン6月号の近藤さんのエッセイのタイトルは≪アスパラガス≫。

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ヴェルテル

 シュターツオーパーでのマスネ「ヴェルテル」のタイトルロールは当初のヴィラゾンに代わってラモン・ヴァルガスが歌うはずだったが病気のため、この日はアンドリュー・リチャーズ Andrew Richards が歌い、相手役ガランチャと共に喝采を浴びた。リチャーズは母方がドイツ系、父方がネイティヴ・アメリカンという米国人で、ベルリン在住。

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シュターツオーパー140周年

 「リング沿いのハウス Haus am Ring」とも呼ばれるウィーンのシュターツオーパー Wiener Staatsoper は1869年5月25日にオープンした。杮落としはモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」だった。今年は創立140周年を迎え、5月24日と25日にイベントが用意されている。
 24日(日)は≪開かれたドアの日≫でオペラハウスの内部が公開される。見学プログラムは午前と午後にあり、舞台裏や楽屋、衣装部、練習風景などの見学や歌手サイン会、舞台技術のテクニックショー、特別記念切手販売など様々。入場無料だが整理券が必要。
 25日(月)シュターツオーパー博物館 Staatsopermuseum の特別展がオープン(17時半)。入場無料。
 25日(月)「ドン・ジョヴァンニ」(開演19時)はオープン以来876回目の公演。パウゼの前にホレンダー支配人とシュミット文化相の挨拶がある。パウゼの時に特別記念切手が発売される。

 24日から5月、6月、9月、10月、オペラ座横のカラヤン広場でオペラ公演がライヴ上映される。24日「ヴェルテル」(ガランチャ出演)、25日「ドン・ジョヴァンニ」(ダルカンジェロ主演)、26日「エフゲニー・オネーギン」(小澤指揮)、27日「ヴェルテル」、28日「ランメルモールのルチア」(グルベローヴァ主演)、29日「エフゲニー・オネーギン」、30日「ヴェルテル」。
記者会見で140周年記念行事を発表するホレンダー支配人

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美術史博物館でロシア現代作家展

 5月19日から8月2日まで美術史博物館で特別展 In Situ が開催される。現代ロシアのアーチスト、エレナ・エラギーナ&イゴール・マカレヴィッチ Elena Elagina & Igor Makarevich のペアによるもので、絵画、オブジェ、インストレーションなど50点を展示。作品はデューラー、ブリューゲル、レンブラント、スニーダースの絵画にインスピレーションを得ている。

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フイ・ヘの蝶々夫人

 プッチーニ「蝶々夫人」を上海生まれのソプラノ歌手フイ・ヘ Hui He が歌い、大喝采を浴びた。シャープレス役の甲斐栄次郎 Eijiro Kai は役デビュー。ピンカートン役のマリアン・タラバ Marian Talaba は冴えなかった。ハウスデビューのジュリアーノ・カレッラ Giuliano Carella 指揮による演奏はすばらしかった。

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中国の呉邦国委員長

 中国共産党中央政治局常任委員、全国人民代表大会常務委員会の呉邦国 Wu Bangguo 委員長がウィーンを訪問し、王宮でフィッシャー大統領と会談した。

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エスターハージ城でのワイン試飲

 ヨーゼフ・ハイドンゆかりのブルゲンラント州アイゼンシュタット市はウィーンから車で約1時間。ブルゲンラントといえばワインの特産地としても有名だ。その中でもトップクラスのワインの試飲会がエスターハージ城で専門家を対象にして開催された。

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